DIARY
7月23日(日) ♪心もようはうす曇り♪
長い間、心にかかっていた鳥野國泰さんの墓参がやっと叶いました。
この17日に家内共々行って来ました。
鳥野さんは昨年の早春に旅立たれました。詩の勉強会〈広島野火の会〉(ポコアポコの会の前身)の生みの親となった得難い人材でした。
お墓は、山陽本線・小野田駅から丘を登った丘陵地の一角にあります。広島からは新幹線と在来線を乗り継いで2時間半くらいかかりました。
あたりは小学校、幼稚園が並ぶ文教地区で、田園の緑が美しい穏やかな環境にあります。まるで、生前の鳥野さんの人柄を象徴するような、静かで温かいたたずまいでした。
墓碑銘を見ると、鳥野さんの逝去をはさんで多くの家族の方が亡くなられているのがわかります。日頃は、辛いことをひと言も洩らさず、笑顔とユーモアに満ちていました。その面影の裏に、鳥野さんが背負っていた十字架の重さをあらためて知らされた旅でもありました。

                
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久しぶりにYさんからメールが届きました。Yさんは、私が詩集『白夢』を出版した時に、担当となった編集者です。今は独立して「マウント・シオン社」という出版社を経営されています。前沖縄知事の著作の装幀、装幀&ブックデザインの集大成の出版など、良心的で価値ある仕事をされています。ところが、ある同業者から出版の仕事を請け負ったところ、ギャラが不払いとなるトラブルが起こりました。弁護士をたてて訴訟を考えているとのことでした。世の中には、悪質な業者がやっぱりいるんですね。それを思うと、誠実な編集者に出逢った自分は幸せ者だっとつくづく感じます。
私がインターネットの世界に入ったのも、Yさんの勧めがあったからでした。
詩集出版に関わる連絡のやりとりを行うのは、メールが手軽で迅速だから良いとのことで、思い切って新機種のパソコンを設備投資しました。
あれから2年、Yさんのおかげでホームページも開設できるまでになりました。Yさん、私は何もお役にたてませんが、今の試練を乗り越えて、また良書を世に送り出して下さいね。

               
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