仲間がいる大切さ・・
2000年に広島に帰った時、私は新しい詩の仲間をさがしました。でも、なかなか詩の友は見つかりませんでした。あきらめかけた時、ある日、鳥野さんという方から電話がありました。私が詩の友をさがしていることを、どこからか聞かれたようでした。鳥野さんのお名前は、『野火』誌上で見知ってはいましたが、面識はありませんでした。私は初対面の鳥野さんと数分話しているうちに、すっかり意気投合し、その日のうちに「広島野火の会」を立ち上げることが決まりました。


鳥野さんは、中国近県の旧『野火』会員に声をかけてくれました。そして、山口県の上田恵子さん、大阪府の鳥越純子さん、広島市の小林雅子さんの4人が、仲間に加わりました。こうして、「広島野火の会」は鳥野さんの尽力でスタートすることができたのです。


私と小林さんは地元の広島ですから、交通の便に何の不自由もありません。しかし、上田さんと鳥越さんは、新幹線に乗って日帰りで会に出席されました。みなさんは家庭の内外で忙しい年代であるにもかかわらず、遠路をものともせず、勉強会に出席されます。それほどまでに、詩の仲間が集うことには魅力があり、詩を書き続けたいのですね。


今、会は当初のメンバーもすこしずつ移り変わっています。それに伴って会の名称も2006年4月から「ポコアポコの会」に変わりました。でも、詩を愛好する人がいる限り、私は郷里に骨を埋めるまで、この大切な勉強会で詩を書き続けたいと願っています。



                
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