DIARY
6月12日(月) ♪心もようはこぬか雨♪
別館としてメニューアップした〈詩のある花々〉は、御陰さまで好評です。
作品数も少しずつ増やして、今、初夏の花々に取りかかっています。私がスケッチに添えた詩は、これでも詩だろうかと、自分でもおそるおそる手探りするような思いで、言葉をつづっています。といっても、独り言のような、ほとんど思いつきのものばかりですが、その軽さのおかげで言葉を楽しみながら続けていけるようです。
詩を読むことも、絵を眺めることも、生きた花に触れるのと同じ安らぎがあるでしょう。心に花が咲く・・言葉の花が咲き、色彩の花が咲く。ひと時、香りと色になぐさめられて、日々暮らしているのですから。
一輪の花に心がなごむように、私たちの花の詩画展に来場してくれた方たちが少しでも気持ちがいやされるとうれしいですね。

                
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ほとんど毎日Tom君から届くメールが、ここ3、4日ポストに入っていません。毎日、不眠不休に近い建築の仕事でまた忙しくしているんだな、と思います。でも、暑くなったとか、雨が降ったとか、たわいもないことでも書き送ってくれると、ホッとします。メールが届く限り、元気な証拠なのですから・・。僕らの年代になると、まさか、ということがしょっちゅうあるんですね。暗い話ですみませんが、私も43歳の時、中学校からの同級生で青春時代を過ごした親友を事故で亡くしました。急な旅立ちにショックを受けたのは言うまでもありませんが、月日が経つにつれて、なお悲しみは深くなりました。それは共に思い出を語る相手がもういないということなんですね。中学、高校、大学の青少年時代という貴重な時間を、彼の死と一緒に全部、向こうの世界に持っていかれたような喪失感なのです。
だからこそ、幼なじみのTom君の健康を何よりも案じている今日この頃なのですね。


             
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